IPアドレスの割り振り/割り当ての違い

割り当てと割り振りの違い

IPアドレスの管理組織の仕組みを説明する時に間違えがちなのが「割り振り」と「割り当て」という二つの言葉です。良く似た言葉ですが、IPアドレス管理において、この言葉は明確に使い分けられています。

簡単に言うと、「割り振り」と「割り当て」の違いは、IPアドレスの使用用途の違いです。 「割り当て」は、ネットワーク上で使用するためのIPアドレスを与えることを指します。ローカルインターネットレジストリ(LIR)がエンドユーザーにIPアドレスを与えるのは「割リ当て」と呼ばれます。

一方、「割り振り」は、レジストリに対し、下位の組織や個人に与えるためのIPアドレスを分配することを指します。IPアドレスを与えられた組織自身が使うIPアドレスではなく、他に与えるためのIPアドレスであるという点がポイントです。すなわち、エンドユーザに割り当てる場合以外は、IPアドレスの分配はすべて「割り振り」となります。ICANNからAPNIC、APNICからJPNIC、JPNICからLIRにIPアドレスを与える際は全て「割り振り」です。 

割り当てと割り振りの違い

 

まとめ

・割り当てとは、ネットワーク上で使用するためのIPアドレスを与えることを指す。
・割り振りとは、他の組織に分配するためのIPアドレスを与えることを指す。