Google Analytics 4 プロパティ(GA4)のコンバージョン設定

　

今回は、先日リリースされた「Google Analytics 4 プロパティ（略、GA4）」の「コンバージョン設定」についてまとめました。GA4の初期設定方法については、「Google Analytics 4 プロパティ(GA4)とは/導入方法」で解説しています。

GA4のコンバージョン設定

GA4でコンバージョン計測を行うには「イベント」と「パラメータ」の２つを用います。
GA4側でデフォルトで収集している、もしくは追加で設定したパラメータの値が、どのようなものであったかを条件に指定し、新たにイベントを生成させるというのがGA4におけるコンバージョン計測です。

設定方法

①コンバージョン計測用のイベントを作成

まずはGA4のナビゲーションから「すべてのイベント」を選択し、画面右上の「イベントを作成」を選択します。その後「作成」を選択すれば、作成画面が表示されます。

上図がイベント作成画面です。最初に「カスタムイベント名」を入力します。コンバージョンの名称になるため、わかりやすいものを入力してください（例：お問い合わせ完了、詳細ページ閲覧など）。次に「一致する条件」を入力します。旧アナリティクスの「目標」では、パラメータを指定する必要はありませんでしたが、ここでは「どのパラメータが何のデータを収集しているかを理解し、条件として指定する」必要があります。ここでは主要なものをまとめてみました。

デフォルトで収集されているパラメータ

パラメータ	説明
language	言語
page_location	ページのURL
page_referrer	ページのリファラ
page_title	ページのタイトル
screen_resolution	画面比率

カスタム定義で追加することで使用可能なパラメータ

パラメータ	説明
link_classes	離脱リンクのクラス値
link_domain	離脱リンク先のドメイン
link_url	離脱リンク先のURL
outbound	外部リンク判別（外部の場合「true」を返す）
term	検索キーワード
search_term	ウェブ/アプリ内検索キーワード
source	参照元
percent_scrolled	スクロール率

上記のようなパラメータの値を条件にイベントを作成します（そのほかのパラメータについてはアナリティクスヘルプに記載されていますので、参考にしてください）。実際にコンバージョン計測用のイベントを作成する際には下記のように指定をします。

パラメータ	演算子	値
event_name	等しい	page_view
page_location	等しい	https://livra.geolocation.co.jp/analysis/1166/

上記は「https://livra.geolocation.co.jp/analysis/1166/」というページが表示された場合をコンバージョンと見なす設計です。「event_name」は、そのままイベント名を示し、「page_view」のほかにも「click」「scroll」「user_engagement」など複数存在します（GA4のエンゲージメントのナビゲーションからイベントを選択することで収集しているイベント名は確認できます）。

GA4の場合、このようにイベント名を指定しなければ、ページビューだけでなく、クリックやスクロールなどでも重複して計測されてしまうことから、event_nameの指定は必須になります。

最後は「パラメータ設定」を入力します。ここは任意になりますが、トリガーイベントから、作成する新たなコンバージョンイベントにパラメータをコピーするための設定です。基本的にはチェックしたままで問題ありません。パラメータの名称を新たに変更したい場合などには「修正を追加」を選択し、「パラメータ」には修正対象のパラメータ、「新しい値」には変更後のパラメータを新たに入力することで設定が可能です。

以上大きく３ヵ所の設定後、画面右上の「保存」を選択することで、イベントを作成できます。

②作成したイベントをコンバージョンに設定

①で作成したイベントは、作成直後には「すべてのイベント」内には表示されず、イベントのトリガーが発火し、計測されることで表示されるようになります。また、表示には３０分〜１時間程度時間がかかる場合もありますので、しばらく時間をおいてみてください。

「すべてのイベント」に作成したイベントが表示された後、右端の「コンバージョンとしてマークを付ける」を選択することで、コンバージョン設定は完了です。他の手段としては、「コンバージョン」のナビゲーションから、「新しいコンバージョンイベント」を選択し、①で作成したイベント名と同一のイベント名を入力することで設定することも可能です。

※現状の設定状況などにより、設定方法が異なる場合があります。GA4の導入/拡張を検討されている方は、本LIVRAの運営会社による導入サポートも実施しておりますので、下記からお気軽にご相談ください。