固定IPアドレスでできること/NASについて

NAS(Network Attached Storage)とは

ネットワークに直接接続して使うことのできる補助記憶装置のことを「NAS(Network Attached Storage)」と言います。補助記憶装置というと難しく聞こえるので、外付けHDDのようなものをイメージしてください。外付けHDDとPCやデジタルカメラはUSBケーブルでつないでデータをやり取りしますが、NASはネットワークに接続されているため、ネットワークを経由してデータをやり取りすることができます。

外付けHDDのような記憶補助装置とNASを比較すると、「ネットワークに接続できれば遠隔地からでもデータをやりとりできる」という点がNASの一番の特長です。

 

NAS(Network Attached Storage)とIPアドレス

インターネット上で通信先を指定するときはIPアドレスを使います。NASを使う際も同様に、通信先をIPアドレスで指定する必要があります。 固定IPアドレスであれば、通信先のIPアドレスは常に一定です。

しかし、変動IPアドレスを使っている場合、知らないうちにIPアドレスが変わってしまい、アクセスできなくなる可能性があります。

この問題はダイナミックDNSである程度カバーすることが可能です。ダイナミックDNSを使う場合は、通信先をIPアドレスではなく、FQDNで指定します。これによって、IPアドレスが変化した場合であっても、IPアドレスの変化に応じてダイナミックDNSの設定が更新され、目的のネットワークに接続することができるようになります。

家庭用のネットワークは多くの場合変動IPアドレスが割り当てられます。そのため、家庭用のNASを提供しているメーカーの中には、ダイナミックDNS機能を提供し、変動IPアドレスを割り当てられていてもNASを外出先から利用できるような環境を整えている場合があります。

 

まとめ

・NASとは、ネットワークに接続して使う補助記憶装置。
・NASを利用する場合は、固定IPアドレスもしくはダイナミックDNSを利用する必要がある。
・家庭での利用を想定して、ダイナミックDNS機能を提供しているメーカーもある