匿名ネットワークデータの含有率について

Geolocation TechnologyではIPアドレスに匿名ネットワーク情報を紐づけたデータを提供しております。
匿名ネットワークとは、Tor(トーア)プロジェクト・公開VPNサービス・VPSサービスやクラウドサービスなど、通信元を秘匿化する行為や、秘匿化するためのツールを指します。匿名ネットワークは、通信者の場所や通信内容を隠すために使われる場合が多く、違法または不法な目的で使われる場合もあります。例えば、本人性詐称、クレジットカードや銀行関連の詐欺行為などがそれにあたります。こうした匿名ネットワークは、オンライン取引におけるリスクとなります。
匿名ネットワーク | どこどこJP公式サイト | IP Geolocation and IP Intelligence API (docodoco.jp)

実際にどこどこJPでご利用いただいてる累計約600以上のサイトアクセス中に、どの程度匿名ネットワークからのアクセスがあるのかを集計いたしました。

どこどこJPについて

どこどこJPは、IPアドレスとそれに紐づいた地域・組織・気象・回線情報など100種類以上の情報を、インターネットを介して利用できるAPIサービスです。どこどこJPは、IPv4アドレスとIPv6アドレスの全てIPアドレスを搭載しており、インターネットユーザの100%を網羅しています。

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アクセスの中に含まれる匿名ネットワークについて

どこどこJPを用いることで、サイトへのアクセスユーザーが匿名ネットワークを介してアクセスしているかを判別することが可能です。実際のアクセス状況から匿名ネットワークの比率を集計しました。集計期間(2021年1月から1週間ごとの平均値より算出)
VPNおよびOpenProxyは0.01%~0.1%程度の割合でアクセスがあることがわかります。またTorに関しては常に0.1%程度のアクセスで推移していることがわかります。2022年3月ごろのアクセスには当時のロシア・ウクライナに関するサイバー攻撃の時期と重なる結果となっております。

まとめ

どこどこJPから匿名ネットワークの含有率を調査しました。結果としてどんなサイトも匿名ネットワークからのアクセスがあることがわかります。また、世界情勢による状況も匿名ネットワークの増減に影響することがわかりました。サイトに対するセキュリティに匿名ネットワークの情報が有用と考えられます。

今後は搭載情報拡大と精度維持を行いながら、アクセス解析、セキュリティなど幅広い分野での匿名ネットワークデータの活用に向けた取り組みにも積極的に関与していきます。