2022年6月6日より、どこどこJPのJavaScript版を設置している一部のWebサイトへアクセスしたユーザのIPv6情報の収集を開始いたしました。
■IPv6の利用状況分析の開始に関するお知らせ
https://www.docodoco.jp/uncategorized/1561/
今回は収集した情報から、Google等で公開されている使用率と比較して、どこどこJP内のIPv6の利用率はどうか、実態調査を行いました。
Googleの統計データ上でのIPv6使用率
Google では、インターネットでの IPv6 の採用に関する統計データを継続的に収集し公開しています。
https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html
その統計データでのIPv6利用率は、全世界で37.87%、日本国内だけだと45.16%となっていました。
(2022年6月28日時点)
■日本
Akamaiの統計データ上でのIPv6使用率
Akamaiでも国と地域別でIPv6の利用率を公開しています。
https://www.akamai.com/ja/internet-station/cyber-attacks/state-of-the-internet-report/ipv6-adoption-visualization
その情報の中では、日本のIPv6利用率は47.5%で、世界で12番目に多いです。
(2022年6月30日時点)
■日本
どこどこJP上でのIPv6使用率
収集を始めた6月6日から6月29日の間で、どこどこJPでリクエストを受けたIPアドレスをユニーク化し、IPv6の割合を使用率として算出しました。
算出結果:
平均で40.80%がIPv6を利用しており、一番割合が大きい日だと49.04%という結果になりました。
特に土日はIPv6利用率の割合が高くなる傾向が見受けられました。これは弊社サービスではなくIPv6業界全体で言われている傾向で、フレッツ光やキャリア回線など、個人向けに提供されているインターネット接続サービスのIPv6普及率が高くなり、自宅や外出先で接続したネットワークにIPv6が割り当てられている確率が高くなっているためではないかと考えられます。
まとめ
どこどこJPは、Googleの統計データの日本国内使用率より少し低い結果でしたが、4割以上のユーザはIPv6も割り当てられていることが判明いたしました。
フレッツ網は2021年3月の時点で利用率が80%を超えたり、2022年2月にはドコモがIPv6シングルスタック方式の提供を開始したりするなど、IPv6利用推進に向けた対応が進んでおり、今後もIPv6の利用率は上がると推測できます。
今後は、収集した情報をもとに、v6 SURFPOINT(IPv6を収録したSURFPOINT)の精度向上に向けた施策を実行してまいります。