環境変数とは
プログラムが実行されている「環境」を知るための情報を「環境変数」と呼びます。
Webアクセスにおける「環境変数」とは、Webサーバ上のプログラムが参照することのできる変数のことを指します。サーバの設定に関する情報や、プログラミング環境の情報、アクセスユーザに関する情報などが含まれます。
アクセス解析では、主にアクセスユーザに関する情報を知らせる環境変数を記録し、解析します。この情報はブラウザからWebサーバに送られるリクエストに含まれます。
これらの情報は、プログラムによって取得することが可能です。弊社の提供する「IPひろば」では環境変数情報をチェックするCGIを提供しています。
環境変数をチェックする
それでは、実際に環境変数をチェックしてみましょう。
「IPひろば」にアクセスし、「環境変数チェック」を選択します。「簡易版」「詳細版」と書かれたボタンをクリックすると、アクセスから取得した情報が表示されます。
「簡易版」では7項目、「詳細版」では33項目の取得結果がチェックできます。
■IPひろば 環境変数チェック
こんなに色々わかってしまうのか!とびっくりするのではないでしょうか?会社や学校からアクセスしている場合、ホスト名やドメイン名などを見てドキッとする人も多いかもしれません。
何気なくWebサイトを閲覧するだけで、これだけ様々な情報がわかってしまうのです。
環境変数情報の取得方法
環境変数チェックで表示される情報の多くは、ブラウザがWebサーバに送信するリクエスト情報を元にしています。結果のうち、項目名に(JS)という表記が入っている項目については、リクエストに含まれる環境変数ではなく、JavaScriptによって取得されています。
そのため、JavaScriptを無効化している場合、これらの情報は取得されません。
「IPひろば」ならではの情報
接続環境情報(利用回線の情報、プロキシ利用の有無)や国・地域情報は、通常のリクエスト情報からは分かりません。
「IPひろば」はアクセスユーザのIPアドレスを元に位置情報や接続環境情報を取得しているため、これらの情報を確認することができます。
当サイトの運営元、株式会社Geolocation Technologyでは、自社調査によってIPアドレスと位置情報・企業情報・環境情報を紐づけたデータベース「SURFPOINT™」を作成し、APIサービスやアクセス解析ツールという形で提供しています。
通常のリクエスト情報から得られる情報には限りがありますが、それ以外にもIPアドレスなどアクセスユーザに付帯する情報を活用することで、得られる情報は広がっていきます。
まとめ
・環境変数とは、プログラムが参照することのできるさまざまな変数の事。
・「IPひろば」を使うことで環境変数をチェックすることができる。
・「IPひろば」はIPアドレスを元に通常のリクエスト情報からはわからない情報を取得している。