今回は、広告やメルマガ、オフラインの施策などで効果測定用に使用される「パラメータ」について解説します。パラメータは、仕組みを理解すれば、様々なシーンで活用できる機能です。これを機に是非理解を深めてもらえたらと思います。
パラメータとは
URLに「?」が含まれているリンクを見たことが無いでしょうか?
https://www.〇〇〇.××.jp?utm_source=※※&utm_medium=※※
このようなURLです。
実はURLには、文字列の中に「?」がある時、?より後ろの文字は無視してページを表示するという性質があります。
つまり
https://www.〇〇〇.××.jpも
https://www.〇〇〇.××.jp?△△△も
アクセスしたユーザーに表示されるページは同じページが表示されるということです。
この性質を利用して、?以下に目印をつけておくことで、本来流入元の不明なアクセスの流入元を特定することができます。
本来、リファラー不明でDirectに分類されてしまう「広告の流入」や「メルマガの流入」でも、?以下に広告経由やメルマガ経由という目印をつけておくことで、それぞれ流入元を特定ができるようになります。
※google広告とGoogleアナリティクスの場合はパラメーター不要で分類されます。
utmパラメータとは
?以下に任意の目印をつけておくことで、アクセスされたページURLを確認すれば流入元が特定できるようになりますが、それでは全てのページURLを手動で確認する必要があるので不便です。
そこで、Googleアナリティクスでは予め定められたルールに従ってパラメータを付与することで、Googleアナリティクス側で自動的に参照元を振り分けてくれるように設定できます。それが「utmパラメータ」です。
例えば、7月11日に送信するメールマガジンで夏のサマーセールについて案内するメールを送信するとしたら、以下の様にパラメータを付与します。
https://www.〇〇〇.××.jp?utm_source=mailmagazine
&utm_medium=email&utm_campaign=0711summersale
送付するメール本文に記載するリンクURLを上記のように設定しておけば、7月11日メールマガジンの発行によるeメールからの流入で、内容はサマーセールについてであると分類されるようになります。
ここからは、それぞれのパラメータの意味について解説します。
utm_source(参照元)
「utm_source」は、Googleアナリティクスのレポート内「参照元」を指定します。「google」「yahoo」「twitter」であったり「mailmagazine」「application」など指定することによって、リファラーとなる参照元を分類する項目です。
utm_medium(メディア)
「utm_medium」は、Googleアナリティクスのレポート内「メディア」を指定します。広告であれば「cpc」「display」であったり「email」「social」など指定することによって、メディアとなる媒体を分類する項目です。
utm_campaign(キャンペーン)
「utm_campaign」は、Googleアナリティクスのレポート内「キャンペーン」を指定します。キャンペーン内容を識別する為の文字列を指定します。例題のように「summersale」や「20200711」等の日付や内容であったり、バナー広告のデザインを「design_a」「design_b」のように分類したりする項目です。
上記3つの項目を「=」で繋ぎ、本来Directに分類される流入をより細分化して特定し解析することが可能になります。パラメータを利用すれば、ポスターやチラシに掲載されたQRコードのアクセス等も特定が可能なため、オフライン施策の解析にも活用できます。
パラメータの付与
実際にパラメータを付与する場合、Googleが配信しているキャンペーンURLビルダーの利用をオススメします。パラメータは記述を誤ると振り分けが行われなくなってしまいますので、初めはキャンペーンURLビルダーを使用し、様々なパラメータを活用していってください。