今回は、最近のIPアドレス事情を調査するべく、「動的IPアドレス」の保持期間について調査してみました!
この調査は、次回接続時に同じIPアドレスとなることが保証されていない「動的IPアドレス」が、常時接続が当たり前となっている昨今に、どのような期間で変化しているかを調査するというものです。
※今回はGeolocationTechnologyの持つ様々なログに含まれるファーストパーティクッキー、およびスマホ広告に利用される端末の識別子等、端末側に保持されるデータをもとに集計を実施しています。
以下実際の集計データになります。
今回、固定回線とモバイル回線でIPアドレスの利用方法が異なることが想定されたため、回線ごとに集計を行いました。結果、固定回線の7割超が、15日間経過しても同じIPでアクセスをしており、1ヶ月経過してもその割合は大きく変化していませんでした。
実際に、自宅内のブロードバンドルータの再起動をしてみても、何回か同じIPが割り当てられるため、現在も完全動的に運用されているわけではないことがわかります。
一方、WiMAXやdocomo、au、softbank のキャリア回線を含むモバイル回線では、15日間、同じIPからアクセスされる割合は1~3割と固定回線と比べるとやはり下がっています。5日間程度の短い感覚で見てみると、回線によっては、5割程度は同じIPが利用されている結果が出ました。
上記から、ガラケー利用が主流だった時代には、アクセス毎にIPアドレスが変わっていたことと比べると、IPアドレスの端末への割り当ては、大きく変化しており、また発展途上であることがわかります。現在はIPv6との過渡期でもあることから、今後も継続して調査し、進捗を報告していきます!