2022年6月6日より、どこどこJPのJavaScript版を設置している累計約600のWebサイトデータを元に、アクセスしたユーザのIPv6情報の収集を開始いたしました。
■IPv6の利用状況分析の開始に関するお知らせ
https://www.docodoco.jp/uncategorized/1561/
前回からのIPv6の使用率を集計いたしました。
どこどこJP上の日別IPv6利用率
2022年5月から2023年5月の間で、IPv4とIPv6の日ごとの利用率平均をグラフにしています。どこどこJPでリクエストを受けたIPアドレスをユニーク化し、IPv6およびIPv4の割合を使用率として算出しました。
集計結果:
IPv6の利用率が徐々に増加している経過が見られます。一時的ではございますが、2023年4月においてはIPv6の利用率がIPv4を上回る結果となりました。
Googleの統計データ上でのIPv6使用率
Google では、インターネットでの IPv6 の採用に関する統計データを継続的に収集し公開しています。
https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html
その統計データでのIPv6利用率の傾向からも、世界的にIPv6の利用率が緩やかに上昇していることがわかります。
(2023年6月時点)
日本国内でのIPv6利用率
GoogleおよびAkamaiが公開するIPv6の利用率から日本国内のIPv6の利用率を確認するとGoogle:47.27%、Akamai:44.2%となっています。(2023年6月時点)
どちらも上昇傾向がみられ、弊社の集計結果を合致する傾向が見られました。
参考サイト:
・https://www.google.com/intl/ja/ipv6/statistics.html
・https://www.akamai.com/ja/internet-station/cyber-attacks/state-of-the-internet-report/ipv6-adoption-visualization
企業判定について
企業判定されたIPを総数とし、IPv4,v6の比率を集計しました。グラフから見える通りまだまだv4が高い状態にはありますが、徐々にIPv6の同課傾向がみられました。国内のIPv6の利用増加に伴い、企業で使用されるIPも同様に増加することが考えられます。
まとめ
世界的なIPv6の普及率に伴い、国内のIPv6利用も増加傾向にあることが確認できました。
また本傾向は、企業でのIPv6利用率において微増する傾向が確認できました。今後、長期的にIPv6の国内利用率が上がると予測されますが、企業での利用率向上には時間がかかると考えられます。
弊社では、引き続き普及率を計測していくとともに、v6 SURFPOINT(IPv6を収録したSURFPOINT)の精度向上に向けた施策などを通じて、アクセス解析、セキュリティなど幅広い分野でのIPv6利用推進に向けた取り組みにも積極的に関与していきます。