企業ターゲティングとは
企業名、業種、企業規模などによってセグメント分けしたユーザ層に対して、広告の配信やWebコンテンツの配信を最適化するという手法や戦略のことを、「企業ターゲティング」と呼びます。
例えば、複数の製品を提供しており、それぞれの製品が特定の業種に特化している場合を考えてみましょう。Webサイト上で訴求できるサービスの数には限りがあるため、目立つ位置に一つの製品情報を載せると、他の製品は訴求できません。
かといって、全ての製品を等列に扱っても、ひとつひとつの訴求力が弱くなってしまいます。
しかし、アクセスした企業の「業種」にあわせて、Webコンテンツを切り替えることができたらどうでしょう?運輸業なら運輸業向け、飲食店なら飲食店向けの製品を訴求することにより、アクセスユーザのニーズに合わせた適切な情報発信が可能になります。
アクセス制御と企業ターゲティング
アクセスユーザのニーズに合わせた適切な情報発信とは反対に、特定のユーザ層からのアクセスを制御するという方法も考えられます。例えば、特定の企業からのアクセスを許可しない、別のコンテンツを表示させるといった方法です。あくまで各企業のネットワークからのアクセスにのみ効力があり、社員が自宅からアクセスした場合などには表示されてしまうため、完全なアクセス制御となるわけではありません。
多彩さを増す企業ターゲティング
企業名や業種にとどまらず、従業員数によるターゲティング、上場区分によるターゲティングなど、利用できるデータの数と種類に応じて ターゲティング手法のバリエーションは増しています。
業務用・家庭用どちらの製品も提供している場合には、「企業か個人か」で切り分けるという手法も効果的だと考えられます。
どのような軸でターゲティングできるかは、どのような軸でアクセスユーザを分けることができるかによって決まります。 株式会社GeolocationTechnologyが提供するIPアドレスデータベース「SURFPOINT™」の場合、企業に紐づけられた情報は全部で28種類となっています。
IPアドレスと企業情報がどのように紐づけられているかは「IPアドレスによる企業情報調査について」で解説しています。
まとめ
・「企業ターゲティング」とは、企業に紐づく情報によってWebコンテンツ配信などを最適化すること。
・企業名、業種、企業規模などさまざまな軸でターゲティングが可能。